最初の朗読はバーバラ・クーニー 作、掛川恭子 訳の「ルピナスさん」。幼いころ、大好きなおじいさんとの「大きくなったら、とおいくにへ行く。そしておばあさんになったら、海のそばの町にすむことにする」という約束を実現する為に世界中を旅行したミス・ランピアス。しかし、「世の中をもっとうつくしくする」という最後の約束をなかなか実現することが出来ません。しかし偶然、見つけたルピナスの花から、彼女はようやく最後の約束を果たす術を思いつきます。原作は5~8歳が対象という事ですが、美しく繊細な絵と相まって大人が読んでも心に残こる、そして人生について考えさせられる作品です。次の作品はブラックライトという手法を使った怪談話「のっぺらぼう」。暗くなった会場に蛍光塗料を使った絵が浮かび上がり、真に迫ったお二人の朗読に思わず聞き入ってしまいます。
続いて、Kuuさんによるミニコンサート。サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」からのおなじみのミュージカルナンバーで、会場は一気に盛り上がります。そして、グリーフェスタでも感動を呼んだオリジナル曲「小さな手」「小さな祈り」。さりげない日常の中に浮かび上がる無償の愛は、何度聞いても心を打ちます。
最後は葉祥明さんの絵、柳瀬房子さんの文による「地雷ではなく花をください」が朗読され、出演者全員で「花は咲く」を合唱して、イベントは終了しました。その後、難民を救う会を通してのトルコ大地震へのご寄付を募ったところ、予想以上のご寄付が集り、色々な意味で今後の活動への励みとなりました。
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