8/19、「Grazia 恵み」コンサートVol.2が盛況の裡に無事終了しました。オープニング、艶やかな衣装に身を包んだ川井さんが登場すると、会場に大きな拍手が沸き起こり、その後、アコーディオンによる風をイメージした演奏に引き続き、「芭蕉布」に始まる沖縄の名曲が川井さんの透き通るような声で流れると、会場に爽やかな風が巻き起こったような気がしました。その後、ジャジーなアレンジによる「リンゴ追分」、アコーディオンとピアノによる即興も交えた「ノルウェーの森」、そして「マシュ ケ ナダ」など軽快なラテンナンバーで第一部は終了しました。
第二部は岩城さんのオリジナル曲「祈り」で幕を開け、そして、いよいよ今回のメインである「地雷ではなく花をください」の朗読となりました。このお話は元々"AAR Japan 難民を助ける会”の為に柳瀬
房子さんが書き下ろされた文章に、葉祥明さんが絵を付けて絵本として発表されました。私達は今回のコンサートに際して、どの様にしてこの作品に向き合うべきか大いに悩みました。そこで達した結論は
敢えてオリジナルの絵は使わず、自分達は音楽を通してこの物語に込められたメッセージを伝えようという事でした。それには会場である「せせらぎの自然」が大いに味方をしてくれるのに違いないとも考えました。そして本番、朗読の後、坂本龍一さんの「koko」が静かに流れ、川井さんのスキャットが終わった瞬間、沸き起こった拍手でメッセージが確実に伝わったことが判りました。
コンサートの締めくくりは、葉祥明さんの作詞による「小さな祈り」。会場には、葉さんにお願いして、描いていただいたこの曲をイメージした水彩画「トスカーナの天使の詩(うた)」も展示され、オリジナルのポストカードとグリーティングカードの収益は全て、”AAR Japan 難民を助ける会”に寄付させていただく事が出来ました。
昨年も同じ時期、同じテーマでコンサートを開催いたしましたが、コロナ感染拡大という事もあり、思う様な成果があげられず残念な思いをしましたが、二年越しで、ようやく思いを果たす事が出来ました。
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